トテトテと

ミニマリストでサイドFIREな地方移住民。旅行とか育児とか

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セミリタイア後に考えた・バケットリスト(死ぬまでにしたい100のこと)

DIE WITH ZEROを読んで、自分が価値を感じる経験に時間とお金を使い、人生を最大限に楽しむということについて改めて考えました。

【読書】DIE WITH ZEROを30代セミリタイア後に読んでみた

バケットリスト・タイムバケットの作り方

バケットリストとは、人生で一度は経験してみたいこと、やりたいことや達成したいことをリスト化したもの。そしてタイムバケットとは、それを大まかな時間的枠組みの中で割り振ったもの。

作り方は、こちら

  1. 現在をスタート地点にして、予測される人生最後の日をゴールにする。
  2. それを5年または10年で区切る
  3. 次に、死ぬまでに実現させたいと思っていることをリストアップする
    リストを作るときにはお金について考えない。
    リストは随時修正して問題ない。
  4. リストの項目ひとつずつを、実現したい時期のバケツに入れていく。

これを使えば、死ぬまでに経験したいことを各段階別にリストアップして行動計画を立てられ、先延ばししすぎるという過ちを避けやすくなる。また、物事にはそれを行うためのふさわしい時期があるという事実を認識できる。

p188-201

これまでにも書いたことはあったのですが、やりたいことの羅列のみで時間軸は意識しておらず、確かに期限を意識できている方が実現可能性は高まるなと思い、改めて取り組んでみることにしました。

バケットリスト(死ぬまでにしたいこと)に時間軸を追加してタイムバケットに

セミリタイアした私のバケットリスト(死ぬまでにしたい100のこと)

DIE WITH ZEROではリストの個数についての記載はありませんが、100個挙げられている方が多かったので、私もならってどどんと100個!

行きたい場所・やってみたいこと

  1. パタゴニア
  2. メキシコの親友を訪れる
  3. 屋久
  4. 八重山諸島
  5. インド(再訪)
  6. カミーノ
  7. パンチャカルマ
  8. セノーテ
  9. サントリーニ島
  10. サンセバスチャン(再訪)
  11. グランピング
  12. 高知
  13. 家族でヨーロッパ
  14. 家族で年1回期間を気にせず旅行する
  15. 家族でバルーンサファリ
  16. 家族でファームステイ
  17. 子供と台湾
  18. 大曲か長岡の花火大会
  19. 幼馴染4人で還暦ディズニー
  20. コリーナ
  21. ガリトリート
  22. スカイダイビング
  23. ハーフマラソン
  24. フルマラソン
  25. ホノルルマラソン
  26. プロの化粧技を体験
  27. 座禅
  28. 滝行
  29. 永平寺で修行体験
  30. 鍼灸
  31. オールインクルーシブのホテル
  32. 劇団四季
  33. 蕎麦打ち

食べてみたいもの

  1. 回らないお寿司
  2. スパイスカレーを飽きるまで食べる
  3. アフタヌーンティー
  4. 帝国ホテルのモーニングビュッフェ
  5. 本場のベトナム料理

暮らしに取り入れたいもの

  1. せいろ
  2. 大きなオーブン
  3. プロジェクター
  4. ミシン
  5. 果樹
  6. ハーブ
  7. アロマ
  8. お香
  9. お気に入りのお皿
  10. クロスバイク
  11. 七輪
  12. 味噌づくり
  13. 梅しごと
  14. 発酵食
  15. 自給自足
  16. 広い庭
  17. 大きなクリスマスツリー
  18. 糠床
  19. ピザ釜
  20. 植物

ヨガ

  1. 友達とヨガをする
  2. ヨガ友を作る
  3. ワークショップ開催する
  4. ヨガクラス持つ
  5. ヨガスタジオもつ
  6. パークヨガ主催
  7. 自宅ヨガ
  8. オファーをいただいてヨガをする
  9. 100人規模のヨガイベントを主催する
  10. ヨガで月10万稼ぐ
  11. 取材を受ける
  12. スコーピオ

達成したいこと

  1. 資産(内緒)越え
  2. 両親を毎年旅行に連れて行く
  3. (内緒)で月に2万稼ぐ
  4. (内緒)で月1000円稼ぐ
  5. 民泊ひらく
  6. 暇な珈琲屋を夫婦でひらく
  7. 気に入る家に住む
  8. 食/ダイエットで誰かをサポートする
  9. 個人飲食店でバイト
  10. 書くことでお金を稼ぐ
  11. ブックカフェをひらく
  12. デコレーションケーキを作れるようになる
  13. 行きつけの店を持つ
  14. ピアスを開ける
  15. お気に入りアパレルブランドを見つける
  16. 古民家再生
  17. ホワイトニング
  18. 複数の収入源を持つ
  19. ビジネスクラスのる
  20. 揚げ物をカラッと揚げれるようになる
  21. おもてなし料理を3品作れるようになる
  22. 私の100冊を作る
  23. 写真が上手に撮れるようになる
  24. 気に入ったものだけに完全シフト
  25. 二拠点生活で真冬のない暮らし

学びたい

  1. アーユルヴェーダ
  2. DIY
  3. 発酵食品
  4. 着付け

バケットリストだけで長くなってしまったので、タイムバケットは改めて書こうと思います。

バケットリスト(死ぬまでにしたいこと)に時間軸を追加してタイムバケットに

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【読書】DIE WITH ZEROを30代セミリタイア後に読んでみた

人生をどう生きるかということと、その際に資産についてどのように考えるべきかということが書かれた本、「DIE WITH ZERO」を読みました。

Twitterで話題になっていて知ったこの本ですが、30代でセミリタイアをした私にとってはまさに日々考えていることドンピシャだった一方で、新たな気づきもありとても読み甲斐のある本でした。

「アリとキリギリス」の話から、アリはいつ遊ぶことができるのか?の問いから始まるこの本。

人は老化には逆らえない。いつかは誰もが死ぬ。だからこそ、限られた時間のなかで最大限に命を燃やす方法を考えなければならない。

p18

会社組織の中で働くことは、自分の視野が広がるし、給与は実質的な生きる糧だけでなく自立や自己肯定感をも与えてくれます。

今はだいぶ多様な働き方が認められるようになってきているけれど、それでもやっぱり制約はある、自分の職場を振り返っても思いますし、フルリモートフルフレックス+制度の充実した夫の会社ですら、見聞きしていて思います。

DIE WITH ZEROとセミリタイアした自分を照らし合わせる

私は2ヶ月前にセミリタイアしましたが、それは

  • 子供と一緒に入れるこの時期に家族揃って十分に一緒にいたい
  • まだ体力も気力もあるうちに自分の本当にやりたいことにガッツリ取り組んでみたい

という思いからでした。

本には全部で9つのルールが出てくるのですが、その中で私が「わりとできているかも」と思ったのは

  • ルール1:今しかできないことに金を使う
    「大切なのは、自分が何をすれば幸せになるかを知り、その経験に惜しまず金を使うことだ。」
    「ひたすら貯めて、どうなるの?」
  • ルール6:年齢に合わせて「金・健康・時間」を最適化する
    「加齢と共に資産は増えていくが、経験を楽しめる能力は加齢によって低下する。経験を最大限に楽しめるのは、一般的な定年の年齢のずっと前」
  • ルール7:やりたいことの「賞味期限」を意識する
    死ぬ前に後悔することのトップ2は
    「もっと自分に忠実に生きればよかった」
    「働きすぎなければよかった」
  • ルール9:大胆にリスクをとる
    人には生まれつきリスク許容度に違いがあるので最終的に自分で決断すべきだが、大胆に行動するためには3つのポイントがあり
    1)人生の早い段階が良い。若い方が失敗のダメージは少なく、成功のメリットは大きくなる。
    2)行動を取らないことへのリスクを過小評価すべきでない。
    3)「リスクの大きさ」と「不安」は区別すべき

の4つです。

これらのルールと共に色々振り返ると、セミリタイアした決断を後押しされた気持ちになります。
なぜなら、子供の年齢と自分達の年齢・そして資産を考えると、人生で1番融通が効くのは今から10〜15年くらいだと、ほんとうに思うので。
その10年のうちでももっとも貴重というか、純粋に家族の時間を楽しめるのは、習い事も勉強もない未就学児の今かなと思います。

リスクを取るにしても若いうちの方がいいということについても、我が家の場合だと2年後はまあまだ若いというと語弊はありそうだけど、まあ若いです。もしまったく何もかもうまくいかなくても、資産的に困窮はしないであろうこと、もし困窮したとしても社会全体として人不足の今、仕事がまったくないなんてことはないだろうと思います。


一方で、人によってリスク許容度は生まれつき違うというフレーズに大きな納得感があり、というのも、私は本来リスクを取りたくない人間です。

実際、資格をとった直後からヨガを仕事にしたいという思いを持ちつつも、結婚後の生活がどうなるか(最悪離婚するんじゃないかとか)や、子供をいつか持つのかもと考えた時の会社員でいるメリットを考え、自分の思いより安定を優先してきた7年もの実績があります。
さらには会社を辞める時も、「仕事が嫌でたまらない」なんてことは全然ないのに本当に辞めてしまっていいのかということに何ヶ月も悩んで夫に呆れられたほど。

それぐらい安定していることは、私にとっては力のあるものでした。少なくとも間違ったことをしていない、という安心感もある。それを振り切る(?)の、振り返っても退職の申し出から承認までの数ヶ月はとてもしんどかったです。

金と時間の使い方をよく考えて選択していくことは、人生のエネルギーを最大限に活用するための基本である。

この本を読んでいたら、もっとすんなり決断できたような気もします。

DIE WITH ZERO できてない残り5つのルールをセミリタイアした今後に活かす

  • 長生きしすぎてお金がなくなったらどうしよう
  • 大病を患って医療費が信じられないくらい必要になったらどうしよう
  • 子供にも遺産を残してあげれるような親でいたい

という自分の中にぼんやりとあった疑問についての考え方が的確に書かれており、とても参考になりました。

  • 長生きしすぎてお金がなくなったらどうしよう
    →長生きしすぎることに備える保険を検討すべき
  • 大病を患って医療費が信じられないくらい必要になったらどうしよう
    →本当に高額な医療の前には貯めてきた資産など取るに足らないものになる
     そのために保険がある、保険をうまく使う
     楽しい経験を犠牲にしてまで備えるべきほどのものなのか
  • 子供への遺産
    →死ぬ前にあげるべき。もっとも資産を活用できるのは26〜35歳の間。

保険については思うところがあるものの調べ直そうと思えたし、遺産についてはまさにその通りだなと思います。

DIE WITH ZEROを読んでもなお、やっぱりゼロで死ぬことを目指すのは不安

本にとても背中を押されたけれど、一方でというか相変わらずというか、ゼロで死ぬのを目指すことにはどうしても強い不安があります。

とにかく子供に迷惑をかけたくないですし、親が自分の老後資金をしっかり持っているというのは子供にとって一つの安心感になると思います。また、DIE WITH ZEROの中には「潔く死ぬ」というフレーズがあるのですが、子供も同じように判断できる状況であるかはわからないです。色んな状況下においてお金はあらゆることをある程度解決できると思うので、本を読んでもなお、死ぬときに1番お金持ちの状態でいいじゃない、とすら思っています。

とはいえ、今親から「預かって」いるお金については、もう「生前贈与」としてほしいなあと思う自分もいて、なんだかどちらの立場の考え方もわかるが故に曖昧にしたまま過ごしています。

お金のことを考えるといつも思うのは、夫婦はもちろん、子供に対してもお金のことをオープンにしていようということです。
なぜ我が家はミニマリストなのか、親は30代で揃って会社を辞めたのかなど、もう少ししたらきちんと説明していこうと思います。

DIE WITH ZEROを読んでタイムバケットを作ってみた

本の中に出てきた、タイムバケットというもの。

いわゆる「死ぬまでにしたいことリスト(バケットリスト)」なのですが、それに時間枠を設定するもの。時間を設定することで、物事にはそれをするのに適切な時期があることがわかるといいます。

死ぬ時に後悔がないよう、自分は何に価値を感じなにをして生きていくのかということについて、日々こだわって生きていきたいです。

書きました
バケットリスト(死ぬまでにしたいこと)に時間軸を追加してタイムバケットに

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【ミニマリスト読書】やめてみた/わたなべぽん

「なんとなく使ってきたけれど、本当に必要かわからないもの」「なんとなくモヤモヤする考えグセ」を思い切ってやめてみた、エッセイ漫画。
わたなべぽんさんは他にも
「スリム美人の生活習慣を真似したら1年間で30キロ痩せました」

ふだんエッセイ漫画はあまり読む機会がないのだけれど、ダイエットやら断捨離やらで片っ端から本を読んでいたジャンルにいつもわたなべぽんさんがいらっしゃり、今では見るとうれしくて手にとってしまう作家さんです。

中でも読み終わったあとに号泣したのが
「自分を好きになりたい」という本で、これについてはまたどこかで書けたらいいなと思っています。

ぽんさんがやめてみたものについて、まずは「炊飯器・TV・絨毯・マット類」などの定番(?)ものから始まります。その後は「コンビニ・ケータイゲーム・スマホ」などのライフスタイルに関わるものへ、さらには「否定から入ること・自信を持ちたいと思うこと・モヤモヤする友達づきあい・忙しく充実していたいと思うこと・すみませんとまず謝ってしまうこと」など思考へと「やめてみる」の範囲が広がっていき、断捨離をすすめていくときに起こる変化が読みやすいのにすごく的確にまとめられています。

最後のまとめで

「好き」と言うのは自分の趣味嗜好が他人に伝わってしまうということ。自分に自信がない私は、胸を張って「〇〇が好き」と言いづらかったのです。
でもこのところの「やめてみる生活」で自分の好きなもの使いやすいもの暮らしやすいものはなんなのかじっくり考えて選ぶようにしたら、自分の意見を尊重できるようになった。

いらないものをやめてみたことで、思いがけず「本当に大切にできるもの」に気づくことができた

p118

好きなものを、「いつどんな場面でも誰に対しても」好きだと言える人って、すごく自己肯定感が高い人だと思います。私もぽんさんと同じように、ミニマリストになったあとそれまでの自分が嘘のように、好き嫌いだけでなく何事に対しても、臆すること自体が減りました。

「やめることについて考えてみた」とライトな雰囲気でありながら、実際はあらゆるものを0ベースで考え直したり自分自身を内省したりと、ずっしり「断捨離」だと感じました。

こちらシリーズ化されており、「もっとやめてみた」「さらにやめてみた」と続きます。一度断捨離をやり切ったら汚部屋へリバウンドすることはないというのが、続編によって証明されているのも印象的です。

お読みいただきありがとうございました。

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【読書】一汁一菜で良いという提案/土井善晴は最高のエール本だと思う

2016年に出版された「一汁一菜でよいという提案」この8年強の間にさまざまなライフイベントがありましたが、折に触れて読み返してきました。
どんなライフステージにあっても、読んでいると、文字と共に土井義治さんのピカーンな笑顔が思い起こされて元気をもらえます。

特に前半3章の
「今、なぜ一汁一菜か」
「暮らしの寸法」
「毎日の食事」
が、たまらない。

人間は食事によって生き、自然や社会、他の人々と繋がってきたのです。食事は全ての始まり。生きることと料理することはセットです。

暮らしにおいて大切なことは、自分自身の心の置き場、心地よい場所に帰ってくる生活のリズムを作ることだと思います。その柱となるのが食事です。一日、一日、必ず自分がコントロールしているところへ帰ってくることです。

p9

男女とか年齢とか、独身既婚とか社会的な立場とか、そういうの一切関係なく、生きることの柱となる食事は誰もが自分らしくあるために大切なことだよ、というこの主張は、丁寧な生活に憧れつつも仕事の忙しさを理由に暮らしをおろそかにする当時の自分を、叱咤激励してくれていました。

脳が喜ぶおいしさと、身体全体が喜ぶおいしさとは別だと思うのです。

身体は鈍感、ということでもないですが、すぐにはわからず、食べ終わってから感じる心地よさのような感覚、身体が綺麗になったような気がする…というあれです。

メディアでは「おいしい」と盛んに言われていますが、繰り返し聞かされている「おいしいもの」は、実は食べなくてもよいものも多いことがわかります。

p18

今は仕事も辞め、子供を育て3食自炊し、8年前の自分とは別人のような生活をするようになりました。
あの頃の理想には確実に近づき毎日料理をするようになった今、かつては姿勢を正されるようにな気持ちで読んでいたこの本を読むと、自分を肯定し、背中を押されるような気持ちになります。

ただ、食事の根源的な意味を考えようとしているのです。一人ひとり全ての人の命を作るものだからです。そして、その最低限のことをおこなうことが、一人ひとりの幸福のための行動だと信じるのです。

自分自身を大切にしたいと思うなら、丁寧に生きることです。そうすることで、自分の暮らしに戒めを与え、良き習慣という秩序がついてくるのです。

幸福のために生きるということ、その柱となっている食事の根源的な意味を考えることを、丁寧に、寄り添って、優しく解かれると、自分が何を求めていたのかだんだんクリアになっていく感覚があります。

食事を作ることが面倒になることはたくさんあるし、袋麺の買い置きなんてしちゃおうかしらとふと魔がさすときもあります。
ただ、自分が空腹を満たすという直接的で表面的なことではなく、食べることによって得たいものは何かを思い起こす時に、土井さんの顔が浮かぶというような、そんな本です。

ちなみに後半はレシピが出てくるのですが、そちらは斬新で笑えます。
今では「なんでもありやからな」というのが、一汁一菜を読んだ私たち夫婦の味噌汁へのスタンスになっています。

【読書】いくつもの週末

江國さんの文章と作品がとても好きです。高校生のころにいつも読んでいたこともあって、今でも読むとあのときの空気感をくっきり思い出します。
1番好きな小説は「薔薇の木枇杷の木檸檬の木」です。


そして1番好きな好きなエッセイは、「いくつもの週末」です。

私と夫の生活は、表面はともかく、日々愛憎うずまいている。

という江國さんの結婚生活がかかれたエッセイ。
夫婦の話ってとてもおもしろくて興味深いなと、友達と話していても思います。どの夫婦にも、夫婦なりの暗黙の了解や、合意形成の仕方や、定番のあそびかたや、はたから聞けばどれも違って、たとえけんかの仕方であってもどこかすてきに聞こえる。いろんな話を聞くにつれ、夫婦のことは夫婦にしかわからない、ということに私がようやく気づいたのは自分の結婚から3年以上は経ったころだったような。

江國さんの小説、私の持っていたイメージは作品全体のトーンとして落ち着いていてどこか物憂げで、色でいうなら暗めのパステルカラーでシックな女性、というものでした。ですがこの本は、ご本人も「結婚は生活が色つきになること」と書かれていることもあるのか、より動的な印象でした。

思わずクスッとなるところも多く(ごはんの話がだいすきです)、間違いなく江國香織さんだとわかりつつも新たな面を知ったような、不思議な感じがしました。

走ることについて語るときに僕の語ること

楽園のしっぽ

とならんで、私のすきなエッセイ3冊のうちの一冊です。

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セブンルールが終わることを今日知った

だいすきすぎるテレビ番組「セブンルール」が3月いっぱいで終わりなことを今日知りました。。。

色んなところで頑張る女性たちの7つのルール、ほんとにほんとに好きだったのでびっくり悲しい。
テレビでこんな気持ちになるのは初めてです。

小学館の漫画編集者・金城さん

そんな今週は、漫画編集者の金城さん。
妊娠中の密着だったらしく、マタニティ期間のあれこれに元気をもらったママ達も多いのではなかろうか。。。

ヒット作を次々生み出すから社内ポジションもバッチリ、漫画家さん達との信頼も厚い、でも産後の仕事については

仕事と育児の両立イメージは全然できない。
なんの技術も持ってない、資格もなくなれる職業だから「これでいい」って思っちゃったら、別にそれでもやっていけちゃうと思う。

でもそれを恥だと思って、常にもっといいものがないか探っていかないといけない。

とおっしゃっていたよ。。。

そういえば妊娠出産、私は本当にホルモンの暴力的なまでの力を感じて価値観がめちゃくちゃ変わったのだった。変わったというか、本来そっちだったのが浮き彫りになったというか。

そして妊娠出産がなければ、私はまだ会社員続けてる可能性めちゃくちゃあるなと思いました。

復帰後3年で退職したのだけれど、
(比べるのおこがましすぎますが)「惰性をしないことが信頼につながっているっていう経験があるから」と金城さんも仰っていた通り、どういう感じでやってけるかっていうのはもう、本当に、やってみないとわかんなかったです。

この辺はあんまり記憶もなかったりして友達ともあんまり話したことないんだけど、みんなどんな心持ちで復帰してるんだろう。

仕事をずっとしてきて、自分のやり方っていうのが自分自身にもわかってきて、それでいいはずなんだけど
「本当にそれでいいのかな」っていうのを疑っていて、自分のことを。

やっぱ自分が変わることをすごい求めていたんだなっていうのを、赤ちゃんをきっかけに気づいた

すごい変わろう、って思う。
いっぱい考えて悩んで、自分の道を見つけて、また頑張ればいいかなって思う

産後1週間でこんな言語化できるのすごい。
「ワクワクします」じゃなくて「ワクワクしていく感じがあります」という言葉えらびがとても好きです。

「いっぱい悩んで考えて、自分の道を見つけて頑張る」って、力強くていい言葉ですね。

ああ、終わっちゃうのが本当に寂しい。。。。

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【読書】我が友スミス

薦めされて読みましたが、めちゃくちゃ面白かったです。

題材は、女性のボディビル。全然知らなかった世界と、競技を目指すなかでのあれこれ。

本を読むまで、ボディビルについての知識がなく、競い合うものは「いかに大きな筋肉がついているか」だと思っていましたが、そうではなく「美」を競う大会であるということ。
大会当日に「最上の美」であるためにその日までの地道で過酷な日々があることは知っていたような気がするものの、筋肉の質についても「水っぽい」「ハリがない」「バランスが悪い」「カットがいまいち」など大きいだけではない、美しさの基準をストイックに追求していく様子で、想像以上にタフな競技であることを知りました。

自己管理力、それを支えるメンタルの強さ、適切に進めていくための知識など
最高を目指すというのは、なんであれどこであれ、本当にとてつもないことだなと思い知らされます。

一線を越えたトレーニーにはびっくりするほど謙虚な人間が多い。(略)
筋トレをすると、自分の大したことなさが、文字通り身を以てわかるのだ。肩で息をしながら、ああ、自分は、このたった三枚のプレートに負ける存在なのだと。
そうした敗北感に日常的に接しているからこそ、何やら悟りに至った禅僧のような、一皮剥けた謙虚さが身についてしまうのだろう。

p36

すごい人ほど謙虚だというの、そのような人に接した時にはこちらの背筋も伸びる気持ちになります。慎ましい人はストイックな人が多いし結果を出す人が多い、そんな人に私もなりたい。

そして1番グッときたフレーズは、O島の

大会に出ることだけが全てじゃないけど、それでもNジムでは大会出場を重視するの。
やっぱり外部に向けて物事を主張することには、そうしないこと以上の価値があると考えるから。
三者に認められようとすることで、人間は一皮も二皮も剥けるものだから。

p26

言うのは恥ずかしい、行動して失敗するのもなんだか恥ずかしい。

私も「いつかヨガインストラクターになりたい」と声に出すことが全然できず、仕事を退職するときにも「家族との時間が欲しい」と言いました。退職理由については別にいいかと思うものの、資格まで取るほどヨガが好きだということは、友達にも全然言ってません。それによって、もしかしたらあったはずの縁や練習を強化するモチベーションなど、いろんなことを犠牲にしている可能性もあります。「第三者に認められようとすることえ、人間は一皮も二皮も剥けるものだから」というのは、やりたいことや目指すものを主張していくことは絶対必要だよねと、反省とともに励まされたのでした。

すばる文学賞佳作で芥川賞の候補作、するりと読めるのに心に残る、今週読んだ本で1番面白かったです。

読書が好きでジャンル問わずなんでも読みます。基本的に活字が好きですが、最近はAudibleも使っています。30日間無料キャンペーン中でとてもお得です。

Audible

本日もお読みいただきありがとうございました。

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