30代前半夫婦＋子供はもうすぐ4歳、夫婦揃ってセミリタイアすることにしました。
周囲の方に伝えると「これからどうするの」と聞かれます。
やりたいことを聞いてこられる方もいれば、「まだ30代なのに夫婦でセミリタイアなんて、お金どうするの」とストレートな人も意外に多いです。お金の話って、結構タブーな雰囲気だと思っていたのでびっくりしました。
聞かれたら私もストレートに「大丈夫だよ」と返答しているのですが、その時に付け加えたいことは結構あって、でも言える場所もないのでこの機会にブログに書こうと思います。
セミリタイア後のお金に不安がない理由 ①生活費が安い
我が家の資産状況は、現状わりとゆとりがあります。具体的なことを書くことのリスクやらをまだはかり兼ねてるので詳細は伏せますが、平均とされてるところの教育資金と老後資金はクリアできてる感じです。
会社員である今の収入は、低いことはないけれど決して高収入ではない。世帯年収でみてやっとまあそれなり、という程度な我が家がどうやってセミリタイアに至るほどのお金を貯めたかというと、初めは主に貯金、のちに運用です。
運用は元手が多いほど良いとされますが、その元手をまあまあな収入の中から捻出しここまで貯めることができているという事実（＝生活費の安さ）が、セミリタイアを決断するに至れた1番大きな理由です。
と言っても「セミリタイアを目指してお金を貯めるために節約を頑張った」という意識もなく、独身時代から趣味を深めるための資格をとったり美容医療に通ったり南米やヨーロッパへ1人旅に行ったりもしていましたし、夫婦では結婚式や新婚旅行にもそれなりにお金をかけました。
ただ、家や車は持っていません。我慢しているというより、管理や保険の手間や災害や事故含むあらゆるリスクを考えると持つ気になれないままここまできました。
豪華なディナーや高級宿は、「興味がないことはないけど自分がそれをするかといえばしない」という感じです。衣類やジュエリーといった物欲についても同じで、「興味がないことはないけど自分がそれをするかといえばしない」綺麗だなあと思うけれど、「欲しい」とは、昔から縁がなかったからなのかなんなのか、まったく思いません。
今の状態で生活全体に十分に満足しているので、これ以上グレードを上げたいという欲求にそもそもならないという感じです。書いてて思いましたが、物質的な消費全般にあまり興味がないというのはあるかもしれません。
以上のようなことから、私たち家族が日々楽しく過ごす生活費を稼ぐハードルはめちゃくちゃ低いので、セミリタイア後も生活ができなくなる程お金を稼げないということはあまりないと考えています。
（厚切りジェイソンさんの本面白かったです。支出のところの考え方が似ているかもしれない。）
セミリタイア後のお金に不安がない理由②投資
先にも述べた通り、今はある程度のまとまった資産があります。そしてそれらのうち８割ほどを、インデックス運用中です。
今後、生活費以外に発生する大きな支出（学費、老後費用など）はこの運用分を必要になれば解約して賄おうと考えていますが、少なくとも子の学費が本格的にかかってくるまでの期間においては、売却予定はないです。セミリタイア後も10~15年くらいはほぼ確実に売却なく運用しますし、そうなると理論上は一旦大丈夫。なはず。
セミリタイアが現実的に考えられる以上をすでに運用できていることで、教育費用や老後費用といったお金全般についてある程度の目処が立っていること。そして運用とは別に当面の2年間を楽しく過ごす現金預金があることが、セミリタイアを決意できた2番目の理由です。
もちろん、投資は何が起こるかわからないので、売却時に運悪くに資産を大きく減らしている可能性はあります。考えてもしょうがないので、それについては、まあもしそうなっちゃったらそうなった時だよねという感じです。
もし将来的に資産を大きく減らして困ったことになった場合にも、【投資に失敗した】ではなく【あの時のお金がセミリタイアを決断する後押しになってくれた】いうことに目を向けたいなと思っています。
セミリタイア後のお金に不安がない理由 ③どんな仕事でも頑張れる（と思う）
2年以内に自分達で生活費を稼ぐ目処が立たなかったら、再就職しようと決めています。
その際に今ほどの待遇の仕事につけることはまずないような気がしますが、どんな仕事をすることになっても楽しめるだろうという根拠のない自信があります。
3つ目の理由が1番ツッコミどころ多いですが、とりあえずは③にならないように頑張りたいと思います。
セミリタイアで安定を手放すことへのリスクについて思うこと
私たち夫婦がセミリタイアを決意し実両親に伝えた同じ頃、姉夫婦が家を購入しました。両親の反応は姉にはエール、私には、どういう言い方が正しいのかわかりませんが、あまりいい顔はしなかったです。
どちらの選択もあって良いはずだし種類は違えどとっているリスク度でいうとあまり変わらないと思うのだけれど、親の態度の差に「勤勉さが欠けているように見えるのかなあ、私も私なりに自分の人生に真剣なのに」とぼんやり思いました。
安定を手放すリスクについては思うところもあるけれど、何事もリスクをとらずには達成できないと思っています。
このまま金銭的に安定し続け、資産額を増やしていくことにどれだけ価値があるのかなと思うので、自分達がよりたのしく満足できるように挑戦して行きたいなと思います。
それにしてもセミリタイア、20代前半の頃はどこか遠い話で自分には縁のない話だと思っていました。自分の稼いだお金で大きな選択肢を持てるようになったことを、とても感慨深く感じます。
お金のことについては、こちらの本が分かりやすく参考になりました。
お読みいただき、ありがとうございます。
